さてと…今日は何を狙おうか…
大物だといいなぁ
僕、たま〜に余計な物まで掏るからなぁ
気をつけないと
「小さな盗賊」
ここは町の中。周りにはお店がいっぱい並んでる。
人もたくさんいる。
ふふ…手がうずくなぁ。カモがいっぱいだぁv
大抵の人は掏られても気づかない…ま、気づかれたら逃げるだけだけどね。
僕の足に追いつける奴なんてそうはいないさ。
魔族なら…追いつかれるかもだけど…
ク「さ、お仕事お仕事。」
僕は果物売り場の前でターゲットを探す。
…なるべく…大人数の奴…
よし!あれに決定
あれとは耳が垂れていていかにも鈍そうな人
それから大人しそうな白い魔術師 …ちょっとタイプ…
目つきが悪い魔導師
怪しいフードかぶった奴
それから強そうな剣士
さて、行きますか
「もうちょっとゆっくり歩いてよ〜」
「もう少しですからがんばって歩いてください」
「ふえぇぇぇぇ〜」
だらだらと歩くミノリゴ。それをなだめながら歩くヒビキ
そしてミノリゴを囲んで歩くその他もろもろ。
「あんな所で魚なんか釣ろうとするからだ」
まったくーといいながらすたすたと進むアズネコ
「だって〜お腹空いたんだもん…」
「いきなりモンスター釣ったから驚いたよ」
「災難だよね〜げひげひげひ」
「…とどめを刺した本人がそうゆうこと言うんじゃありません」
「そうですよ。おかげで回復剤スッカラカンですよ」
何気ない(?)会話をしながら歩いているとミノリゴに子供がぶつかってきた。
もちろんクウである。
「わわわわ…大丈夫?」
心配そうに子供を見るミノリゴ
「大丈夫だよ〜ん。ねーちゃんこそ大丈夫?」
「うん?俺は平気だけど…」
「そ?んじゃ、ばいば〜い♪」
すたこらさっさと消えていくクウ。クウの手の中には青い財布…
ミノリゴ御一行気にせず宿屋へ向かった。
しばらく行くと大きな宿屋へついた。
「5名さまお泊りですね?お部屋はどうされますか?」
「部屋は2つでいいです。」
「それでは5000いただきますね」
ふぅ、やっと休めると思いながら財布を捜すミノリゴ
………が
財布が見当たらない…………
「あ…あれ…?」
ゴソゴソ、ワタワタと財布を捜しているとアズネコは不思議そうに見つめ声をかける。
「どうした?ミノリゴ?」
「いや…財布が…〜?????」
はっとしてヒビキが声をかける。
「もしかして…ないの…ですか…!?」
「…………はい…………」
皆「はあぁぁーーーーーーーー!!!!???」
「おっまえあれほど落とさないようにしろって言ったのに!!!」
ミノリゴの胸倉をつかんでガクガクと揺らしながら怒鳴るアズネコ
「やはり…財布は私かコナユキが持つべきでした…」
溜息を吐きながら言うヒビキにジュンは
「あたしは入らないの?」
「問題外です。」
すっぱり言い放つ。
「相変わらずキツイなぁ…」
苦笑いをするコナユキ。
やっとアズネコから開放されたミノリゴは反論する。
「で…でもさぁ〜ちゃんとチャックのあるところに入れたんだよ!!?」
口元に手をやり頷くヒビキ。
「そういえば私、ちゃんとミノリゴがチャックに入れる所見ましたね」
「でしょ〜〜〜〜〜!!?」
同じように口元に手をやりながら考えるコナユキ
「だとしたら…掏り?」
コナユキの出した結論にアズネコは言う。
「だが掏りには気をつけているはずだが…」
「そうですよ。人にぶつからないようにミノリゴの周りを我々が囲んでいるのですから」
「めんどいよね〜げひげひげひ…ん〜そういえば一人ミノリゴにぶつかった人いるよね〜」
「いたっけ?」
「…あ!!!あの子供!!??」
皆「ああーーーーーーーー!!!!!」
「でもあんな幼い子供が掏りをするなんて…!?」
驚きを隠せないコナユキ。
アズネコが先頭をきる。
「とにかく探すぞ!!」
ニヤニヤしながらジュンも続く。
「見つけ次第抹殺〜♪」
アズネコとジュンのオーラがどす黒い…コナユキおろおろしている。
ヒビキは見ているだけで、ミノリゴ小さな子に掏りをされたことにショックを受けている。
所変わって森の中
クウは草の上に寝転がって財布の中身を数えていた。
「う〜ん…あんまり持ってないなぁ〜。またはずれかぁ〜」
てゆーかあの人数でこんだけかよ
チっと舌打ちをするクウ。すると誰かの声が聞こえる。
誰だろうと草むらから覗く。
「ゴルァーーー!!!出て来い糞餓鬼ーーー!!!!!」
「ほ〜ら出ておいで〜〜〜〜〜げひひひひひひひひひ」
怒声を撒き散らすアズネコ、嫌な笑い声で呼ぶジュン。
「アズネコ…そんなんじゃ出たくても出てきませんよ」
「そうそう、それにまだ子供だしそんなに怒らなくても…」
あきれながら言うヒビキ。どうどうと落ち着かせるコナユキ。しかし…
「いーーーや!!子供だからって甘やかしてどーする!!」
拳を握り締めながら言うアズネコ。それに頷くミノリゴ
「それにさ、小さいうちに過ちを正すのも大人の役目でしょ」
「そうですか?私には掏られた仕返しにしか見えませんが…」
「…気のせいだよ」
「とにかく見つけなくちゃね」
(うっわもう来ちゃってるよ〜早いな〜も〜)
そこには先ほどクウが財布を掏った相手が自分を探しているのだった。
仕方ない…撒くか…
すたた〜っと木に登りミノリゴ御一行に声をかけた。
「やほ〜兄ちゃんたち〜誰かお探しですか〜?」
クウの発言に皆が上を見る。
ニヤ〜っと笑いながら御一行を見つめている。
「さがしてるのはこれだよね〜」
クウは挑発を続ける。切れかかっているミノリゴ、アズネコ、ジュン。
三人の身体の中からプチプチと音がする。
残りの二人はあ〜あ…挑発に乗ってるよ…といった感じで眺めている。
「これ返してほしいんでしょ〜?返してやってもいいよ〜ん」
ここでクウはミノリゴたちに背を向ける。
そして一言付け加えた
「僕を捕まえることができたらね」
そう言い放つと木から木へと飛び移り去っていった。
あわてて追いかけるミノリゴたち…途中で見失ってしまった。
ミノリゴは皆に問いかける。
「どうする?」
「手分けして探すぞ」
アズネコ、ミノリゴ・ジュン、コナユキ、ヒビキで探すことになった。
アズネコ編
「くっそ〜…どこいやがるあのちび…」
足音も荒く探すアズネコ。ふと前を見てみるとクウの姿が…
微かに笑っている
「て…てめーそこ動くなよ!!!!」
と言い放ってクウの方にダッシュで近づいていった。が…
ピン ザザザザザザザザザーーーーーーー ぎゃぁ
アズネコ捕獲成功。見事に網に吊り上げられた。
「おいゴルァ!!!今すぐ下ろしやがれ!!!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐアズネコ。それに対しクウはバイバイと手を振りながら去っていった。
ミノリゴ・ジュン編
「くっそ〜見つけたらただじゃおかないからなぁー!!!」
くそー!!と唸りながら歩くミノリゴ。ジュンは後ろを歩いている。
(…なんか攻撃しなくちゃ〜そうだ)
なにか思いついたジュン
「…あ〜あんなところにモンスターが〜」(嘘)
「あ!?え!!!??どこどこ」
構えるミノリゴすると…
「やられる前にやれ〜…ベノポリュ〜」
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!」
「………………………」
草むらから一部始終覗いていたクウ
ク(仕掛ける前に仕掛けられた…)
まぁいいや
そう思うと次のターゲットへと足を運んだ
コナユキ編
クウは次のターゲットをコナユキにした。
クウ、コナユキ発見。
「いないなぁ」
どこにいるんだろうと石の下を探しているコナユキ
それを見かけたクウ
(あの人天然か!!?普通の人がそんな小石の下にいるわけねーじゃん!!!)
と、思いながら木の影から見ていた。
パキッ
「やべっ…」
コナユキは音がした方へ思いっきり顔を向けた。
その時クウはすでに走り出していた。
捕まってたまるか!!と思いながら走っていたがコナユキの投げた木の枝に足をとられて
こけてしまった。万事休す…
「さ、盗んだものを返しなさい」
「……………」
しぶしぶ差し出すクウ。受け取ったコナユキは話を続ける。
「どうしてこんなことをしたんだい?」
「…………こうでもしなきゃ生きていけねーもん…」
「お母さんやお父さんは?」
「とっくの昔にいねーし、顔も見た事ないもん」
「そっか…でも盗みはいけないよ。盗まれた人はとても困るのだから」
クウは無言のまま下を向いていた。すると草の中からモンスターが出てきた。
…とてもデカイ…
クウはいきなりの展開についていけずボーっとしていた。
モンスターが攻撃を仕掛ける。クウの横の木にモンスターの攻撃が当たる。
木が折れそこらじゅうに木の破片が飛び散った。
コナユキは木の陰に隠れ飛び散った欠片をやり過ごしている。
クウは逃げ遅れたが自慢の足で避けていた
…が欠片が左肩に刺さってしまった。
「うああああああーーー」
あまりの痛さに転がり込むクウ。
コナユキ颯爽と駆け出しクウを抱えて木の陰に隠れた。
クウの左肩からは止め処なく血が溢れ出ている。
「うぅ…っ…」
「君!!大丈夫!!?」
布を破りクウの肩に巻く。
このままじゃ、この子共々やられてしまう…と思った瞬間
「ホーリーフレイム!!!」
…モンスターはあっけなく倒れてしまった。
「…ヒビキ、なぜここに?」
「子供の叫び声がしたもので…その子大丈夫ですか?」
「一応応急処置はしたけど…早く医者に見せたほうがいいだろう」
「そうですね」
「う…ぅ…?…」
目を開けるクウ。そこにはヒビキとコナユキが映る。
「………天使?………」
そう呟いて意識を手放した。
コナユキ、ヒビキは皆と合流して町へ降りていった。
日がさしてくる…眩しい…肩痛いなぁ。僕どうしたんだろう。
まわりから話し声が聞こえてきた。
?・・・なんだろう
うっすらと目を開けるクウ。
「あ、気がついたみたいですよ」
「みんな〜気がついたって〜」
目の前には先ほど見た天使のような人と人とは思えないオーラを放つ人が。
「!!??ぎゃーーーーーー天使と悪魔が見えるぅぅぅぅぅーーーーー!!!!!」
「元気そうだね」
よかった〜と胸を撫で下ろすミノリゴ
「ちなみに悪魔はどっちだ?」
「あっちの黒いほう」
ジュンに向かって指をさすクウ。
「人に向かって指をさすな〜ですわ〜」
「ひぃっ、怖いよ〜」
怯えながらちゃっかりヒビキに抱きつくクウ。顔は悦である。
そこへアズネコの手がにょっと出てきてクウの頭を捕らえた。
「よくもこの俺を網で吊り上げてくれたな〜…」
「い〜−−−でででででで、ごめんなさーーーい」
うわーーーんと言いながらドタバタしているクウ。
「ちょっとアズネコ。傷が開くかもしれないからそっとしておいてください」
「ちっ…わかったよ」
ヒビキに言われぱっと手を離すアズネコ。助かった〜と言いながらヒビキの後ろに隠れるクウ
「でも大事に至らなくて良かったよ」
「そうですね。コナユキの応急処置がなかったらあなた出血死してましたよ」
「もうこんなことしちゃだめだからね」
「でも生活できない…」
「…ついて来る?」
「ちょっと何言ってるんですか!!?ミノリゴ」
「ヒビキの言うとうりだよ、こんなまだ子供なのに…」
「僕…一応16歳なんだけど…」
一同静まる
「またまた、冗談きついぜおチビちゃん」
あははは、と笑いながらいうアズネコ
「だよね〜げひげひげひ」
顔は笑っているが目が笑ってないジュン
「いや…ホントなんですけど…」
「それにしちゃ小さくないかい?」
「普通の人より成長がおくれてるんだよ」
「はぁ…それで小さいのですか…」
「そだよ」
あはは、といいながら話すクウ。
「ところで話し戻すよ。僕はついてってもいいの?だめなの?」
一同また静まる。少ししてヒビキが口を開く。
「まぁ…いいんじゃないですか?」
「まぁ…な」
「それに一緒のほうが返って安全かもしれないね」
「おもしろそうですわ〜」
ミノリゴをじっと見つめるクウ。
「おいでよ。一緒に行こう」
ぱぁっと明るくなるクウ。
「うん、行く!!。」
「ところで名前まだ聞いていませんでしたね」
「僕はクウだよ。よろしく天使のおねぇちゃん」
「…天使…///」
「あ〜ヒビキ赤くなってますわ〜」
「ジュンは悪魔だもんね〜」
「………ベノポリュ〜」
「ぎゃーーーーーーーーー」
ミノリゴに命中
「ああ、ミノリゴ!!!」
「あ〜あ」
ワタワタしているコナユキに対し助ける気無しのアズネコ
「ちょ!!!!助けて〜〜!!」
と、いうわけでクウが仲間になりました。
さぁ、次の旅へ出発です
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